歴史を知ればドラマはもっと面白い!

韓国時代劇の王様たちとその時代

海神(ヘシン)

こんな作品です

意外と面白い!と思った作品

管理人 木槿猫

新羅末期を描いた作品です。時代劇としては、けっこうマニアックで、あまり例を見ない時代を描いた作品だと思います。そもそも日本人、この時代の朝鮮半島についてはほとんど知らないと思うし、まったく時代的に理解できるところが無い。ですから、ドラマの紹介文を読んでも、いまいち面白そうじゃないなあと思いながら見始めました。

が、これは予想外。個人的に好きじゃないソン イルグクさんが出ているのをのぞけば、すごく良かったです。主演のチェ スジョンさんはもちろんのこと、チェ シラさんもスエさんも、とっても魅力的なキャラクターを演じていると思いました。チェ シラさんの衣装やアクセサリーも見どころだと思います(時代考証という問題は無視して)。

51話もあるので、見るのはちょっと大変なんですが、テンポもいいですし、意外な大どんでん返しもあったりして面白かったですよ。ただ、日本人にはほとんどなじみのない時代なので、好みは分かれるかもしれません。そのため、星3つにしておきます。

史実のポイント

張保皐(チャンボゴ)なんて人、初めて知った

内容の難易度

チェ スジョンさん演じる主人公の張保皐(チャンボゴ)は、新羅末期に地方で反乱をおこした実在の人物です。

どんな王朝の末期も同じですが、新羅の末期には、王位の簒奪が繰り返され、地方では反乱が起きていました。そんななかで、唐・新羅・日本を結ぶ海上交通によって、貿易活動を展開し、一大勢力を築いたのが張保皐です。彼は、それだけでは足らず、王位の簒奪にも介入、外戚の地位を得ようとしたといいます。しかし、それには失敗し、最終的には暗殺されました。

ドラマが面白くなりはじめた中盤で、こうした史実を調べてみて、「えっ、殺されちゃうの?」と、びっくり。しかも、けっこう最後はあっけなく殺されてしまいました。それまで「絶対に死ぬでしょ」というシーンを何度もくぐり抜けてきたにもかかわらず、です。まあ、ドラマだからなあと納得しましたが。ちょっとラストシーンは、物足りなかったですね。貿易の話も出てくるので、歴史的な背景を理解しながら見ることができませんでした。もうちょっとこの時代のことを勉強したいですね。

基本情報

■全51話

■制作 KBS

チェ・スジョン/ソン・イルグク/チェ・シラ/スエ

  • B!