こんな作品です
3人の姉弟を巡るラブコメを軸に、家族のありかたについて問いかけた作品です。
若手の俳優さんたちも多いですが、ワキを固めるのが大物ばかり。しかも、時代劇ではかなりシリアスで迫力のある演技で知られた人たちが、とにかくコメディに徹しているのがスバラシイと思います。そのギャップが大きすぎて、大笑い。久しぶりにドラマを見て、声を出して大笑いした気がします。ラストシーンは、感動的ながら明るい雰囲気で終わるというのも見ていて気持ちがいいです。
韓国ドラマはあまり見ない、という人にもおススメします。長い話数ですが全く気になりませんよ。
あまりにも身勝手な子どもたちに、「家族」とは何かを思い出させるために、父親が子供たちを相手に「親不孝訴訟」なるものをおこします。「親不孝訴訟」つまり、子どもに対して、親が訴訟を起こすんですね。これまで育ててやった恩を忘れて勝手し放題、賠償せよ、ということらしいです。そんなものが、韓国にはあるんだ!と、カルチャーショックでした。さすが、儒教と親孝行至上主義の国。
実際に、ここ数年で急増しているんだそうです。もちろん、何でもかんでもOKというわけではなく、「親孝行契約」というのを結んでいることが条件なんだとか。そんなものも、韓国にはあるんだ!と、二度びっくり。
財産贈与を受ける代わりに、親を扶養しますというのが「親孝行契約」のようですが、あくまでも「財産」がある人たちの話だそうで、富裕層に多いのだとか。日本と同様に、韓国の民法でも「家族には扶養義務」があると定めてあるそうですが、親の高齢化・長寿化と少子化が進み、子ども世代の介護等の扶養負担が過重になってきたことが背景にあるのだそうです。親をとっても大切にする韓国ならでは、というべきか、あるいは、韓国ですらそんな事態に陥っているのかというべきか。
このドラマで、親孝行訴訟の行方を楽しんでくださいね。
基本情報
■全53話
■制作KBS
ユ・ドングン/キム・ヒョンジュ/キム・サンギョン/ユン・パク/パク・ヒョンシク/ナム・ジヒョン/ソ・ガンジュン
大笑いしつつもホロリとくるドラマ
管理人 木槿猫