鉄の王キム・スロ

アクションシーンがイマイチ

管理人 木槿猫

基本的に文献もほとんどないし、考古資料から考えるしかないという時代のドラマなので、わりとやりたい放題。突っ込みどころ満載。そのぶん、面白かったですね。歴史ドラマお約束のアクションシーンもたくさんあります。チソンさんはじめとした男性陣のアクションに加え、女性陣も馬にまたがって勇ましく戦うようなシーンも多いので、典型的な時代劇といえますね。

が。

そのアクションが、なんともトロイ。流れるようにきれいなシーンが多いのですが、まるでミュージカルのダンスシーンのよう。素人目にも、トロイなあ、という気がして迫力に欠けます。勇ましいシーンは多いんですけど、殺陣にスピード感がない気がするので、ちょっと物足りないと感じました。

不敵な悪役が多いユ オソンさんと、イケメンの人気俳優チソンさんとの対決を軸に、ドラマが進行していきますが、ユ オソンさんの悪逆非道ぶりは見どころですよ。ただ、内容としては32話も必要なストーリーじゃないなあという気がしました。無駄に引き延ばしすぎ、のような感じです。

高度な鉄器文明があった朝鮮半島南部

内容の難易度

物語の舞台は、4～5世紀ごろ（推定）の朝鮮半島の中南部。ここは、日本の歴史の教科書には「伽耶」とか「任那」とか記載されている場所です。日本の支配が及んでいたという説もありますが、確かなところは不明のようです。ただこの地域、実は古代の日本にとっても重要な場所で、高度な鉄器文化があったことは明らかとされています。

この地域には小国が散在していたらしく、その連合国家のような体制をとっていたのが「伽耶」といわれています。その「伽耶」を舞台にしたドラマです。やがて、こうした地域は新羅に組み込まれていくことになります。