こんな作品です
百済末期の悲恋物語をベースに作られたドラマです。ちょうど、「善徳女王」を見た後だったので、ついでに見ました。
百済の王子が流れ流れて苦難の末に王座に就く、というサクセスストーリーに、ロミオとジュリエット的なラブストーリーが絡んでいる物語とでもいいましょうか。「善徳女王」の後に見たからなんでしょうが、ちょっと物足りない気がしました。韓国ドラマ時代劇の巨匠イ ビョンフン監督の演出で、かなりヒットした作品らしいんですけどね。
ストーリーよりも私は、百済の文化レベルの高さに興味を惹かれました。この時代の百済は、大和朝廷とも結びつきが強いですから、日本にも当時の百済文化はたくさん伝わってきています。そんなところを考えながら見ると、楽しいかもしれません。
史実のポイント
薯童謡(ソドンヨ)の伝説
内容の難易度
朝鮮半島の歴史を語るうえで欠かせない、『三国遺事』という古い歴史書があります。その歴史書にある伝説です。
子供の頃、芋を売っていた武王(百済の最後から2番目の王)は、三国一美しいという噂のあった新羅第26代王の真平王(善德女王のお父さん)の三女である善花(ソンファ・つまり善德女王の姉妹になります)を妻にしたいと思い、一計を案じます。「善花公主様は、こっそり嫁入りされて、薯童を夜にこっそり抱いて行く(Wikipediaより)」と子供達に歌わせ、「二人はすでに男女の深い中にある」と市中に噂を広めたのです。このときの子どもたちの歌が薯童謡です。武王は、このために宮殿を追い出されてしまった善花を連れて、百済に帰ったといいます。
真平王には、善德女王とほかにもう一人の娘がいたことはわかっていますが、この善花という娘については史実ではないともいいます。朝鮮の三国時代は、まだ謎も多い時代なんですね。
基本情報
■ 全55話
■ 制作SBS
チョ・ヒョンジェ/イ・ボヨン/リュ・ジン/イ・チャンフン/イ・イルファ
かなりヒットした作品らしいけど。
管理人 木槿猫