三国時代(高句麗・百済・新羅)

剣と花

こんな作品です

高句麗版ロミオとジュリエット

管理人 木槿猫

高句麗の末期を舞台にした作品です。高句麗モノは、まあそこそこ面白いというのが私の「偏見」なのですが、これも可もなく不可もなく、といったところでしょうか。愛し合いつつも、国の存続をかけてお互いに敵同士になならなければならなかった青年と王女の物語、ですね。

全体的に雰囲気の暗いお話ですが、20話なので、負担にならずに見ることができるのでいいかな。ただし、雰囲気だけではなく画面も物理的に暗いのがちょっと気になりました。

韓国の歴史ドラマでこの人が出てきたら、基本的に主人公をねちっこくいじめるけど最後は負けてしまう「悪役」という定番の役者さんのひとり、チェ ミンスさん。「太王四神記」や「ペク・ドンス」でも、味のある忘れられない悪役を演じました。このドラマの魅力は、まさにチェ ミンスさんの魅力につきます。

王女のキム オクビンさんや、ヨンチュン役のオム テウンさんも素敵ではありますが、チェ ミンスさんにはやっぱり届かない。彼の、野性的な雰囲気、内に秘めた狂気が、ドラマを進行させていくといってもいいと思います。

史実のポイント

新羅と雌雄を決する高句麗

内容の難易度

高句麗は、百済同様、新羅に滅ぼされるわけですが、百済が滅ぼされたあとも1年ほどは、なんとか唐・新羅の連合軍に抵抗していたようです。そんな高句麗を支えていた実力者が、淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)。彼は、王権をしのぐほどの権力で国を維持していましたが、彼の死後、その息子たちの不和によって結局、高句麗は滅んでしまいます。ドラマは、その淵蓋蘇文の庶子(つまり正妻以外の子)ヨンチュンと、王女の身分違いの恋を描きます。高句麗内部の権力党争なので、難しい歴史的なエピソードも出てきません。

基本情報

■全20話

■制作 KBS

キム・オクビン/オム・テウン/キム・ヨンチョル/チェ・ミンス/オン・ジュワン

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