李氏朝鮮

王と私

こんな作品です

『王様と私』の韓流時代劇版、ではありません。

管理人 木槿猫

ミュージカルが好きなので、タイトルを見たときに、「『王様と私』の韓流時代劇版かな?」と思って見始めました。全然違いましたけどね。

王様やその後宮が描かれるのではなく、宮廷ものとしては珍しく「内侍(宦官)」が主人公。何しろ、愛する女性を守るために内侍になる、といってアレをチョン切ってしまうという筋立てなので、そこまでするか?とちょっとドン引きしました。でも、内侍という人たちの生き方や、苦悩などが生き生きと描かれていて、ストーリーそのものはなかなか面白かったです。さらに、女傑仁粋(インス大妃)と廃妃ユン氏の嫁姑の確執が加わり、内容の濃いドラマだったなあと思います。

悪役として描かれることが多い廃妃ユン氏を私の好きな女優さんの一人ク ヘソンさんが演じているのですが、とっても可愛らしくて熱演してましたのもよかったですね。しかも、チョン ガンリョルさんも出ているとあっては、個人的評価は高くならざるを得ません。BGMやテーマソングも気に入ったので、サントラ買っちゃいましたよ♪

史実のポイント

内侍とは

内容の難易度

韓国語の発音では「ネシ」ですね。日本の宮廷にも「内侍」は、存在しました。もっとも、女性ですけども。読み方も「ないし」。宮廷の女性官僚で、いわゆる日本のキャリアウーマンの元祖です。でも、韓国の場合は、宮廷に務めるために去勢した(させられた)男子をいいます。

このドラマの主人公キム チョソン(金処善)は実在の人物で、暴君の代名詞のような燕山君(ヨンサングン)の手で殺されたといわれています。金処善(キム チョソン)は、ほかのドラマでもチラチラと出てくる人物ですが、この人をメインに描くというのは斬新な発想だったのではないでしょうか。しかも、ほかのドラマではわりと陰険だったり、軟弱だったりする人たちとして描かれることが多い内侍の男らしい(?)側面も描かれていて、面白いです。

ただ、ラストが「え?これでおわり?」という尻切れトンボのような感じがしたのだけは、ちょっと残念です。

基本情報

■ 全63話

■ SBS

オ・マンソク/ク・ヘソン/コ・ジュオン/チョン・ガンリョル/ヤン・ミギョン/チョン・インファ

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