李氏朝鮮

風の絵師

こんな作品です

名画鑑賞もできるドラマ

管理人 木槿猫

正祖の時代に活躍した絵師に申潤福(シン ユンボク)という人がいます。風俗画をたくさん残した絵師です。韓国旅行に行った人や、韓国ドラマが好きな人なら、一度はこの人の絵を見ていると思います。もしかすると高校の教科書などには作品と名前が載っているかもしれません。

ただ、たくさんの名画を残しているにもかかわらず、とても謎の多い人です。実は、男か女かすらわかっていませんが、女が男のふりをしていたのではないかという説が有名です。このドラマは、そんな謎をもとに彼女(?)を描いた作品で、ミステリー風のドラマに仕上がっています。ドラマの中に、申潤福の作品もたくさん出てくるので、歴史はもちろん、美術に興味のある人にも十分に楽しめる作品です。

テーマソングなどのBGMもきれいで、サントラもお勧めです。文句なしの、星5つ!です。

史実のポイント

名画「端午風情」

内容の難易度

申潤福は、風俗画で有名な絵師です。春画♡も、ものすごーくたくさん描いた(かなりドギツイのもある)人で、そのせいで処分も受けてたりします。描かれている人物が、とても生き生きしているというのが、素人にもわかります。ですから、絵画としての価値はもちろんですが、当時の人々の生活の様子を知るための、歴史的な資料としての価値も高いんですね。

この申潤福さん、出自はわかっているのですが、没年なども一切わかっていないそうです。ただ、当時の社会規範から考えると、とても“男“では描きえないシーンを描いている(「端午風情」など)という指摘もあって、「実は女だったのではないか」という説に注目が集まっているようです。

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"「端午風情」" by Shin Yunbok  (申潤福 1758- early 19c)

基本情報

■ 全20話

■ 制作SBS

パク・シニャン/ムン・グニョン/リュ・スンリョン/ぺ・スビン

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