李氏朝鮮

火の女神ジョンイ

こんな作品です

朝鮮一の陶工になることを目指す女の子の物語

管理人 木槿猫

ドラマの一番の見どころは美しい磁器です(陶器もでてきますけどね)。透き通るように美しい白い磁器、繊細な細工を施された磁器、どれもとっても素敵でした。私としては高麗青磁をもっと見たかったなあという気がします。次に韓国に行ったら、磁器を買ってきたくなりそうなドラマです。とってもチャーミングな女優、ムン・グニョンさんが主演なので、ファンの方は外せないと思います。

また、今まで見てきたドラマの中では、日本語の扱いが丁寧というのもいいですね。「明成皇后」とか、「朝鮮ガンマン」とかの、爆笑ものの日本語が使用されていない点は、高く評価したいですね。あちらの俳優さんたちが、妙な発音の日本語を話すドラマシーンは、雰囲気ブチ壊し。真剣に悪役ぶってても、思わず吹き出してしまうのが難点でした。それがなくて、さらに吹き替えしてたのかな(たぶん)という配慮が見られた点が高評価です。

史実のポイント

有田焼の発展に貢献した女性 百婆仙(ペクパソン)

内容の難易度

宣祖の時代で、「陶工」の話といえば、韓国の人たちが未だに持ち出してくる定番の反日ネタ「文禄・慶長の役」は避けては通れません。それについては触れませんが、日本が悪役に描かれるのは間違いないわけですから、やっぱり、あんまり気持ちのいいものじゃないんです。が、歴史的事実は嫌だといったところで変わらない。

それはさておき。

実は、ジョンイのモデルとなった人物がいます。百婆仙(ペクパソン)という女性で、有田焼の発展に寄与し、江戸時代の初めまで生きた人です。有田焼は、この時代に朝鮮から拉致されてきた人によって改良されていったものですから、歴史とは、クモの巣のように世界中の出来事と絡み合っているんだなと思います。

はてな

文禄・慶長の役:豊臣秀吉の二度にわたる朝鮮出兵のこと。文禄の役は1592年、慶長の役は1598年。このときに、朝鮮半島から多くの技術者(特に陶工)が拉致されてきたのは有名な話。

基本情報

■ 全32話

■ 制作 MBC

ムン・グニョン/イ・サンユン/キム・ボム/パク・コニョン/ソ・ヒョンジン/チョン・グァンニョル

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