李氏朝鮮

華政

こんな作品です

ちょっと設定に無理があるような

管理人 木槿猫

朝鮮王朝の歴代の王様は、全部で27人。その多くには「〇宗」「〇祖」というように諡号(死後におくられる名前)がつけられていますが、2人だけは「君」という王子の時代の呼び方しか残されていません。一人は、暴君の代名詞となっている「燕山君(ヨンサングン)」。そしてもう一人が、「光海君(クァンヘグン)」です。2人とも、「反正」と呼ばれるクーデターによって王座を追われました。

ただ燕山君とは異なり、光海君は豊臣秀吉の侵略(いわゆる朝鮮出兵)で荒廃した国を立て直そうとした王様で、それなりに政治的な実績があります。この光海君を王座から引きずりおろして王位に就いたのが、仁祖(インジョ)です。この2人の時代を宣祖(ソンジョ・光海君の父の公主(王の嫡女)を軸にして描いたドラマが、「華政」です。

なかなかエキサイティングな時代だったとはいえ、ちょっと設定に無理がないか~?という気もしないでもないですが、歴史が好きな人にはわりと楽しめる内容かなと思います。でも、長いので途中で飽きる可能性もあるかも。

史実のポイント

歴史的背景がわかっていないとちょっと難しい

内容の難易度

朝鮮半島の歴史については、知ったかぶり♪するくらいには知っている私ですが、「仁祖反正」については、よくわかっていなかったので、なるほどこういう状況だったのかと興味を持ちながら見ることができました。

が、これは韓国でも結構難しいドラマじゃなかったのかなあ……と思ったりします。というのも、秀吉の「文禄・慶長の役(ぶんろく・けいちょうのえき 1592・1597)」のこととか、江戸時代の朝鮮通信使のこととか、中国大陸では明が滅んで清が勃興したこととか、世界史的な内容がてんこ盛りの時代。そこに、王宮や朝廷での勢力争い(しかも相当ドロドロ)が加わるので、展開が相当複雑な気がします。日本の大河ドラマで言うと、幕末のドラマのような感じですね。尊王攘夷だ、倒幕だ、開国だ、鎖国だ、薩長だ会津だあああ!そして英米仏だあっ!というあのごちゃごちゃ感のような。

女性が主人公ですが、ドラマの1/3くらいは、男装しているので画面的にもそんなに華やかじゃないので、途中で飽きそうになりました。

基本情報

■ 全50話

■ 制作 MBC

チャ・スンウォン/イ・ヨニ/キム・ジェウォン/ソ・ガンジュン/ハン・ジュワン/

 

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